イトーキは11月7日、ある場所で排出された二酸化炭素などの温室効果ガスを、ほかの場所の植林などによって相殺する「カーボン・オフセット」の支援ビジネスを開始した。
同社が提供するサービスは大きく分けて3つ。
1つ目は「オフセット代行サービス」で、排出した温室効果ガスの相殺を望む顧客の目的に応じたクレジット※を代理で調達する。2つ目は「GHG(温室効果ガス)排出量算定」で、生産などさまざまなプロセスで生まれる温室効果ガス排出量を算出する。3つ目は「クレジット創出支援」で、顧客が森林整備やビルの設備更新などを行った際に削減した温室効果ガスがクレジットとして認められるための業務を支援する。
※クレジット……排出削減・吸収プロジェクトによる排出削減・吸収量のことで、市場で取引される。
イトーキでは「弊社はユニバーサルデザインとエコスタイルの融合による持続可能な共創社会の実現を目指したUd&Eco styleを企業コンセプトとして掲げており、2010年12月にタスクチェアとして初めて『スピーナ』が環境省カーボン・オフセット事業として認められた。そうした実績をもとに、さらなる市場拡大が見込まれる排出権取引事業に新規参入することを決定した」とコメントしている。
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