mixiとTwitterが提携、その本当の狙いとは?:「強制的に連携することはない」(3/3 ページ)
mixiとTwitterが提携する。mixiの既存サービスのTwitter連携を強めるほか、共同で新サービス・ビジネスを開発。両者が提携で目指すのは、アクティブユーザー増と広告価値の向上だ。
mixiとTwitterが提携するメリットとは?
mixiとTwitterが提携する狙い、メリットとは何か? 一つはアクティブユーザー増、もう一つが広告価値の向上だ。
mixiとTwitterの担当者がメリットとして共に挙げるのが「ユーザー層は一部重なっているものの、まったく一緒ではない。お互いに自分が持っていないユーザーにリーチできるのが魅力」という点。また、mixi Xmasのようなハッシュタグを使った連携施策により、”最近Twitterを使っていてmixiにログインしていない”という休眠ユーザーの掘り起こしも可能になる、と期待を寄せる。
mixiが広告企画として行うソーシャルキャンペーンと、Twitterのプロモトレンドとの連携では、広告価値の向上を狙う。mixiのキャンペーンから生まれた口コミが、Twitterにハッシュタグ付きで流れることにより、mixi内では気づかなかった人やmixiにログインしていない人もキャンペーンに気づく可能性が高くなる。キャンペーン情報が拡散することにより、呼び込もうという狙いだ。mixiというソーシャルグラフの中で発生する口コミは強力な半面、マイミクが少ない人や、アクティブにmixiを使う人がまわりにいない人には波及しづらい。mixiとTwitterが連携することにより、mixiの中で発生した情報がいったん外(Twitter)に出て、その情報が再度mixiの中に戻ってきて拡散する……という新しい流れを作れるのだ。
mixi Xmasはミクシィが主催しているが、今後mixi内で展開するソーシャルキャンペーンには同様の仕掛けをほどこせるようにしていくという。広告主が望めば「mixi内の濃くクローズドな口コミと、Twitterの拡散力を両方生かしたキャンペーンができるようになる」(Twitter Japan)
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