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コラム

橋下徹氏と既存メディア離れの関係相場英雄の時事日想(2/3 ページ)

「バカ文春」「バカ新潮」――。Twitter上に取材プロセスをツイートしたのは、大阪市長選に勝利した橋下徹氏。記者会見がネット中継を通じて可視化されたように、今後は記者がどのような取材をしているのかが“漏れる”時代になりそうだ。

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 このコラムで橋下氏の主義主張を支持、あるいは批判する意図は筆者には一切ない。あくまでも、対メディアの扱いでこれほど明確、かつ迅速にリアクションを執ったケースが過去にあまりみられなかった点に注目しているのだ。

 新聞や雑誌、テレビの取材姿勢や、記事や番組内容について、報じられた当事者がTwitterや個人のブログで反論するケースは過去にも多々あった。

 ただ、今回の場合は、従来のケースとは事情が若干違うと筆者は考える。なによりも、橋下氏をTwitterでフォローする人数が膨大だ。本稿執筆時点では約32万人。週刊誌であれば、メジャー誌の実売部数に近い数字なのだ。

 一連の発言がリツイートされた結果、彼の主張を読んだ読者数はこの数倍に膨らんだはず。Twitterの特性を深く理解している彼自身が、メジャー誌と同格の“メディア”だと言い換えることもできる。

 大胆な発言で知られる橋下氏だけに、従来からバッシングにも慣れていた。今回の選挙後にTwitterを使うことで、新聞やテレビなど主要メディアの取材過程までも可視化してしまった、というのは言い過ぎだろうか。


橋下徹氏のツイート(11月30日)

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