新成人、「クルマを買うなら100万円以下」が多数派
クルマ離れが進んでいると言われる若者。もし購入するとしても100万円以下のクルマを望む人が多数派であるようだ。ソニー損保調べ。
若者のクルマ離れと言われながらも、地方では生活の足として欠かせないクルマ。新成人のクルマに対する意識はどのようになっているのだろうか。
ソニー損保の調査によると、新成人のうち普通自動車運転免許を持っている割合は56.7%。男女別では女性(51.2%)より男性(62.2%)の方が高く、地域別では都市部(44.3%)より地方(60.0%)の方が高いことが分かった。
今後免許を取得予定とした人も少なからずいたが、「取得する予定はない」とした人も10.7%いた。
運転免許を持っている人に「クルマ(バイク除く)を持っていますか?」と尋ねると、「自分のクルマがある」が23.1%、「家族と共用のクルマのみ」が51.5%、「自分のクルマも家族と共用のクルマもある」が3.4%、「持っていない」が22.0%だった。
運転免許を持っている割合は女性より男性の方が高かったが、運転免許保有者の中で自分のクルマを持っている割合は男性(22.2%)より女性(31.6%)の方が高くなっていた。
クルマの予算は「100万円以下」が多数派
クルマ選びのポイントでは「価格」(75.6%)、「デザイン」(60.6%)、「燃費」(45.3%)が上位。
価格を重視する人が最も多いようだが、クルマを購入する際の予算(上限額)を聞くと、「51万〜100万円以内」が36.5%でトップ。以下、「50万円以下」が28.2%、「101万〜150万円以内」が14.6%、「151万〜200万円以内」が10.5%、「201万円以上」が10.1%で続いた。100万円以内という人が過半数を占めているようだ。
ちなみに「クルマを所有する経済的余裕がない」という割合は73.0%で、前年調査の70.0%から微増していた。
欲しいクルマを聞くと、最も多かったのは日産「キューブ」で25.2%。以下、トヨタ自動車「プリウス/プリウスα」が19.3%、トヨタ自動車「パッソ」が18.5%、ダイハツ自動車「タント」が18.4%が続いた。上位10車種のうち、4車種が軽自動車だった。
男女別にみると、男性では「プリウス/プリウスα」「BMW」がそれぞれ23.9%でトップ、女性では「キューブ」が35.3%で頭一つ抜けたトップとなっていた。
インターネットによる調査で、対象は1991年4月2日から1992年4月1日生まれの新成人男女1000人(男性500人、女性500人)。調査期間は2011年12月14日から20日。
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