頭痛によって、損失している時間
頭痛によって、仕事の生産性や能力が低下すると思っている人はどのくらいいるのだろうか。20〜50代の男女に聞いたところ「低下する」と答えた人は73.3%だった。第一三共ヘルスケア調べ。
頭痛によって、仕事の生産性や能力が低下すると思っている人はどのくらいいるのだろうか。20〜50代の男女に聞いたところ「低下する(どちらかといえばを含む)」と答えた人は73.3%に達していることが、第一三共ヘルスケアの調査で分かった。
また頭痛によって失われていると思う1日あたりの時間は、全体平均で2時間29分。頭痛持ちの人とそうでない人に比べ1時間7分、頭痛の頻度が「週1回以上」の人は「年1回程度」の人に比べ1時間15分と、頭痛の“重さ”によって失っていると思う時間が長い。
頭痛を解消するために払ってもよいと思う金額を聞いたところ、全体平均は1時間あたり1277円。ただ頭痛持ちの人はそうでない人に比べ、1038円も高い結果となった。
この結果を受け、日本医科大学脳神経外科の喜多村孝幸准教授は「頭痛によって多くの時間や笑顔を失い、QOL(生活の質)が低下していることが分かった。痛みを我慢していると、気づかないうちに『身体的』『心理的』『社会的機能の低下』といった弊害をともなうおそれがあるので、注意が必要だ」としている。
頭痛の対処法
頭痛がよくおこるのはどういったシーンが多いのだろうか。この質問に対し「ストレスがたまっているとき」(40.6%)がトップ。次いで「寝不足のとき」(39.1%)、「二日酔いのとき」(20.5%)、「季節の変わり目」(18.3%)と続いた。
また頭痛の対処法としてとったことがあるものは「我慢する」(55.9%)と答えた人が最も多かった。以下「鎮痛剤を服用する」(51.3%)、「横になる・寝る」(43.8%)、「PCやデスクワークをやめる・控える」(15.4%)、「ストレッチをする・運動する」(12.0%)という結果に。
インターネットによる調査で、20〜59歳の男女800人が回答した。調査期間は2011年12月9日から12日まで。
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