コラム
改革推進者を育てるための4つの力(2/2 ページ)
コンサルタントとして目指していかなければならないのは企業内の改革推進者をいかに「生み出し」「育てていく」かだという筆者。そのためには「叱る」「命令する」「提言する」だけでは難しいという。
最後は『実行力(Execution)』です。この力を持たせるのが一番難しいでしょう。ただし『実行力』を持たせるためには何か上手い方法があるかというとそうでもありません。私がいつも心がけているのは「制約を取り除く」ことです。そのために私を上手く使ってもらいます。ただそれだけでなかなか『実行力』が見につくかというとそうでもありません。とにかく試行錯誤、現場に張り付きながら進めることです。
いずれにしてもこれらの4つの力をキーパーソンに持たせることで、自発的な改革推進者(外資系企業では”Change Enabler”と呼びますが)を生み出し、育てていくのです。繰り返しになりますが、今後はこのChange Enablerがいるかいないかで企業改革力の有無が決まることでしょう。(野町直弘)
関連記事
- 「人間は強いですから」――復興にかけるトラックとコンビニの物語
東北地方を中心に大きな被害を与えた東日本大震災。被災直後の混乱の中、ローソンの依頼を受け、すぐに現地に向かったのがレントラ便を運営するハーツの山口裕詮社長だ。彼が現地で見たものとは……? - アップルのすごい調達戦略
iPhoneなどのヒットで快進撃を続けるアップル。2010年に半導体を購入した金額は、世界3位になる。しかし、それだけの量を調達するにもかかわらず、アップルは値切り交渉をしないのだという。その理由とは。 - 宋文洲が語る、東電の原発事故とダメな会社の共通点
東北関東大震災が発生し、2週間が経過した。「今後の日本はどうなるのか」「自分の仕事は大丈夫なのか」など不安を感じているの人も多いのでは。震災後の日本社会そして原発事故について、宋文洲氏が語った。
関連リンク
Copyright (c) INSIGHT NOW! All Rights Reserved.