団塊世代の男性、14.5%は「友人がいない」
日本の経済成長を支えてきた団塊の世代。60歳を超え、第二の人生を送っている人も少なくないが、普段から交流のある友人の数を聞くと、14.5%は「いない」と回答した。インテージ調べ。
戦後の第一次ベビーブーム期(1947〜1949年)に生まれた団塊の世代。戦後の経済成長期に大きな役割を果たしたが、現在60歳を超え、子どもが社会の中心で働くようにもなっているが、どのように生活している人が多いのだろうか。
インテージの調査によると、62〜64歳の団塊世代男性のうち「現在働いている」割合は61.0%。「ほぼ毎日、働いている」「週に4〜5日程度働いている」を合わせると49.2%に達しており、半数近くがフルタイムに近い形で働いていることが分かった。
現在の収入源では、「公的年金」が77.8%でトップ。以下、「勤労収入」が61.0%、「個人年金」が27.6%、「金融資産による収入(投資・利子・配当など)」が21.0%、「不動産収入」が11.0%で続いた。「子どもからの援助」は0.9%にとどまっており、ほとんどの人は自身の収入と年金で生活しているようだ。
14.5%は「友人がいない」
普段から交流のある友人の数を尋ねると、最も多かったのは「10人以上」で26.4%。以下、「6〜9人」が15.5%、「いない」が14.5%、「3人」が12.9%、「5人」が12.1%で続いた。年齢別にみると、上の年齢になるほど「いない」の割合が減少し、「10人以上」の割合が増加していた。会社から離れた直後は友人が少ないが、時が経つにつれて別の居場所を見つけている様子がうかがえる。
友人や家族とのコミュニケーション手段で最も利用しているものを聞くと、「携帯電話・PHS」(35.0%)がトップで、「PCのメール」(29.6%)、「携帯電話・PHSのメール」(16.4%)、「固定電話」(13.5%)が続いた。「手紙」は0.8%と少数派で、シニア層でも大多数はデジタルな通信手段を活用しているようだ。
インターネットによる調査で、対象は62〜64歳の男性800人(62歳230人、63歳296人、64歳274人)。調査期間は1月20日から23日。
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