スマホユーザーの課金率 Mobage20.8%、GREE17.3%
“基本無料”のアイテム課金モデルが主流のソーシャルゲーム。代表的なプラットフォームであるGREEとMobageの課金率を調べたところ、Mobageが20.8%とGREEの17.3%をやや上回った。シード・プランニング調べ。
2010年度には前年度比277.4%増の1400億円に拡大したソーシャルゲーム市場(矢野経済研究所調べ)。その代表的なプラットフォームであるGREEとMobageではスマートフォンへの対応が進んでいるゲームが増えているが、どのくらいの人が課金して遊んでいるのだろうか。
シード・プランニングの調査によると、スマートフォンでGREEやMobageのゲームを遊んでいる人の課金率を調べたところ、Mobageが20.8%とGREEの17.3%をやや上回った。
課金者の男女別の割合を見ると、Mobageユーザーでは男性(60%)が女性(40%)を大きく上回ったが、GREEユーザーでは男性が51%、女性が49%とほとんど変わらなかった。年代別では、GREE、Mobageいずれも10代の課金率は10%ほどだったが、20代以上は20%前後と高年齢層ほど課金率が高まる傾向が見られた。
GREEやMobage以外のゲームの利用率は?
GREEやMobageのゲームのほかにも、スマートフォンではApp StoreやAndroidマーケットでさまざまなゲームが提供されている。
GREEやMobageのユーザーがスマートフォンで提供されるほかのゲームを利用している割合は、GREEが36.5%、Mobageが34.0%とそれぞれ3人に1人程度。また、ほかのゲームを利用している人でも、3割近くは有料ゲームを遊んでいるようだ。
インターネットによる調査で、対象は1カ月以内にスマートフォン端末でMobage、GREEのゲームを利用したユーザー800人(Mobage400人、GREE400人)。調査時期は2011年12月。
関連記事
- ソーシャルゲーム市場急拡大、2011年度は8割増の2570億円に
矢野経済研究所の調査によると、2010年度のソーシャルゲーム市場規模は前年度比277.4%増の1400億円と急拡大したことが分かった。2011年度も同83.6%増の2570億円と成長は続くようだ。 - カードバトルのソーシャルゲームが強い理由
最近、なぜカードバトルのソーシャルゲームが多くリリースされるのか。日本のソーシャルゲームの課金率の高さを、携帯カードバトルゲームから読み解く。 - 「基本無料」でビジネスをする方法――ソーシャルゲームのマネタイズ戦略
ソーシャルゲームやスマートフォンのアプリ市場の一部で共通しているのが、「基本無料だが別の方法で課金を行う」というビジネスモデル。特にソーシャルゲームには、長く遊んでもらう秘訣、価格設定など、さまざまなノウハウがある。『ブラウザ三国志』などを手がけた椎葉忠志氏らが語る「マネタイズの勘所」とは……?
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.