Facebook偽アカウントの97%は“女性”と名乗る
Facebookで、情報商材の宣伝をしたりする偽アカウント。バラクーダラボの調査によると、その97%は女性だと名乗り、リアルユーザーと比べて友達は6倍いるようだ。
著者プロフィール:安田英久(やすだ・ひでひさ)
インプレスビジネスメディアWeb担当者Forum編集長。プログラミングやサーバ、データベースなどの技術系翻訳書や雑誌『インターネットマガジン』などの編集や出版営業を経て、現在、Webサイト「Web担当者Forum」編集長。ビジネスにおけるウェブサイトの企画・構築・運用と、オンラインマーケティングの2軸をテーマにメディアを展開している。
今回は、ちょっと面白いインフォグラフィックを紹介します。バラクーダラボが公開した「Facebookの偽プロファイルの特徴」です。
調査ではFacebookのアクティブアカウントの中からランダムで2884件を抽出、分析しており、平均的なリアルユーザーアカウントと、攻撃者やスパマーにより作成された偽アカウントの主な相違点を特定しています。バラクーダラボでは、偽アカウントの特徴を以下のように示しています。
- リアルユーザーでは40%が女性と名乗っているのに対して、偽アカウントではほとんど(97%)が女性と名乗っている
- 偽アカウントはリアルユーザーよりも6倍多く「友達」を持つ(偽アカウント726人対リアルユーザー130人)
- 偽アカウントはリアルユーザーよりも100倍以上写真タグを利用している(4枚の写真につき、偽アカウント136のタグ対リアルユーザー1つのタグ)
- 偽アカウントの約60%はバイセクシャルだと名乗っており、リアルユーザーの10倍にあたる
日本でも、芸能人のマネージャを名乗るスパムメールがFacebook上であちこちに送信されるということが2011年春に起きていました(「FacebookでよくあるSPAM『実は私、仕事が芸能関係で…』」)。
また、きれいな写真の女性のアカウントで友達申請しまくっている情報商材系か攻撃者かと思われる行動も、昨年の秋ごろには見られました(「Facebookの甘い罠……鼻の下長い系おじさまたちはお気を付けて……」「拝啓Facebook殿 日本のFacebookで恥ずかしい汚染が広まっております」「【続】拝啓Facebook殿 恥汚染はSNSウイルスではないでしょうか」)。
見知らぬ女性アカウントから「Facebook以外の場所で連絡をとりたい」とメッセージが飛んでくるのはメールのスパムと同じなのですが、Facebookだと相手が本物の人間だと思ってしまいがちなのかもしれません(「Facebookに知らない人からいきなりメッセージ」)。
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