4月3日の“春の嵐”、帰宅指示が出たのはいつ?
4月3日午後から夜にかけて、日本列島を襲った爆弾低気圧。東日本大震災時には企業の帰宅指示の遅れで帰宅難民も出たが、今回はどうだったのだろうか。サーベイリサーチセンター調べ。
4月3日午後から夜にかけて、日本列島を襲った爆弾低気圧。各交通機関が運行を制限するなど、東日本大震災発生時を思い起こさせるような状況も発生したが、企業や学校はどのように対応したのだろうか。
サーベイリサーチセンターの調査によると、4月3日10時に首都圏にいた人のうち、爆弾低気圧を認識していた割合は91%。しかし、会社や学校から、帰宅に関する指示が出た割合は63%とその割合を下回った。
帰宅指示が出た時間では、午前中までに指示があった割合が29%、15時までに指示があった割合が82%。帰宅をうながす時間の目途では、39%が15時までを指定していたが、42%は「時間の指示は特になかった」という結果となった。
帰宅しようとしたきっかけは
仕事や学校で首都圏にいた人が実際に帰宅しようとしたきっかけでは、「仕事や用事が済んだから」が60%と断トツ。以下、「会社や学校、団体から帰宅するよう指示が出たから」が29%、「天気予報、テレビなどの報道を見て帰宅した方がいい・帰宅しても良いと判断したから」が19%、「会社や学校、団体からの指示で帰宅しても良い時間となったから」が10%で続いた。
会社や学校からの指示がきっかけで帰ったというより、自分の用事が終わったから帰宅の判断をしたという人の方が多いようだ。
インターネットによる調査で、対象は首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)に居住する20歳以上男女のうち、4月3日10時に首都圏にいた2158人。調査期間は4月6日から11日。
関連記事
- 首都大地震で、“難民”があふれ返る危険なルート
東日本大震災が起きたときには、帰宅困難者が大量に発生した。もし首都圏で直下型の地震が発生すれば、どのようにして家にたどり着けばいいのか。防災マップをもとに、“群集渋滞”が発生しそうなゾーンを検証した。 - 震災後、価値観はどう変わった? 鈴木謙介さんが語る
大震災後、日本人の価値観はどのように変化しているのだろうか。「自分も価値観は変わったと思うが、具体的にはよく分からない」という人も多いかもしれない。そこで調査結果を基に、関西学院大の鈴木謙介准教授が分析。日本人の考えはどのように……。 - 首都直下型“50%以下”に修正されたワケ
4年以内にマグニチュード7級の直下型地震が70%の確率で首都圏を襲う――。東京大学地震研究所の平田直教授らはこのよう予測していたが、このほど「4年以内の確率は50%」と修正した。その理由は……。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.