今夏のボーナス見込み額、昨夏より「減少」が「増加」を上回る
2011年夏のボーナス支給額と今夏の支給見込み額を比較すると、「減りそう」が28.1%と「増えそう」の15.2%を12.9ポイントも上回った。楽天リサーチ調べ。
5月も半ばに入り、夏のボーナスのシーズンまで1カ月ほどとなった。ボーナスを見込んで、クルマや家電など高額の買い物をしている人もいるのではないだろうか。
楽天リサーチの調査によると、今夏にボーナスが「支給される予定」という人は67.8%。「支給されるかどうか分からない」と答えた12.1%の半数を足すと、2011年夏にボーナス支給された75.4%とほぼ同じ割合に落ち着きそうだ。
ボーナス支給予定のある人に見込み額を尋ねると、「30万〜40万円」(11.2%)や「40万〜50万円」(10.8%)、「50万〜60万円」(10.3%)が10%を超え、「20万〜30万円」が9.7%、「60万〜70万円」が7.5%で続いた。
2011年夏と支給額を比較すると、「変わらない」が35.1%と最も多かったが、「減りそう」が28.1%と「増えそう」の15.2%を12.9ポイントも上回っていた。それを反映していてか、支給見込み額の満足度では「不満」が52.3%と、「満足」の37.6%より優勢になっているようだ。
積極的に消費しようとする人は少ない?
「今夏のボーナスの用途」を聞くと、トップは「貯蓄」で38.2%。以下、「ローン・借金返済」が23.9%、「生活費の補てん」が20.8%、「買い物」が20.6%、「旅行・レジャー」が19.8%と、積極的な消費を考えている人はそれほど多くはないようだ。
ちなみに「買い物」と答えた人の具体的な内容では、「洋服・ファッション関連」が45.7%と最も多く、「PC、PC周辺機器」が15.7%、「スポーツ用品・アウトドア用品」が15.0%、「時計・アクセサリー・ブランド品」が10.7%だった。
インターネットによる調査で、対象は20〜69歳の会社員・公務員男女1000人(男性500人、女性500人)。調査期間は4月18日と19日。
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