検索
コラム

なぜマスコミはインチキをしても「ごめんなさい」と言わないのか窪田順生の時事日想(3/3 ページ)

普通の企業ならば謝罪会見モノの不祥事が発覚しても、しれっとした顔でやり過ごしている業界がある。言わずと知れた、マスコミだ。なぜ彼らは意地でも頭を下げないのか。そこには一般人にははかりしれぬ“美学”があったのだ。

PC用表示 関連情報
Share
Tweet
LINE
Hatena
前のページへ |       

 実はこの番組では昨年にも同じようなインチキをした前科がある。

 さすがにこれは平謝りだろうと思っていたら、番組のWebサイトに「報告」という奇妙な声明がアップされていた。

 この事実は日本テレビの「取材対象企業の利害関係者をユーザーとして扱ってはならない」という取材ルールに抵触していました。今後は十分注意し、視聴者の皆さんの信頼に応えた番組つくりをして参ります

 視聴者をダマしてすいませんだとか、あまりにずさんな製造工程でした、ということは一切ふれない。もしこれが「食」や「健康」を扱う企業の声明なら大炎上じゃねーかとあきれるだろうが、頭を下げるとペンが穢れる、という生き方を貫く人たちからすると、これでもかなり譲歩した方である。

 「報道」はみなさんが思っている以上に奥が深いのだ。

前のページへ |       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る