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お弁当が売れない? お茶が売れない? 中国のランチ事情ローソンの海外物語(中国編)(2/4 ページ)

平日のランチといえば、外食をしたり、コンビニの弁当を買うという人が多いだろう。ところでお隣の中国ではどのような形で食べているのだろうか。「温かいモノでないと食べない」という人が多いようだが……。

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カスタマイズ方式にチャレンジ


カスタマイズ方式のお弁当

 上海のローソンではオープン当時から、日本と同じような常温タイプのお弁当を販売していました。当時は、温かい食べ物を好む中国人にはなかなか受け入れられませんでした。その理由のひとつに、電子レンジが普及していなかったことが挙げられます。ただ、今では普及率がかなり上がっているので、中国人にもコンビニ弁当が受け入れられつつあります。

 しかし、出店してから17年。上海でお弁当の売り上げを伸ばすにはどうしたらいいのか? そこで、温かいモノを好むというところに再度注目しました。

 「“できたてで温かさ”をウリにしようではないか」という結論になりました。そして大連のコンビニで「カスタマイズ式」のお弁当を始めました。“店内でできたての温かいお弁当が買える”と、多くのお客さまから支持され、ある店舗では1日100食以上売れる人気商品となりました。

 上海のローソンでもこの「カスタマイズ式」のお弁当を採用することにしました。水の量や炊飯時間を研究し、お米の炊き方などにもこだわりました。

 上海のカスタマイズ弁当とは、12種類のおかずの中から好きなモノを3種類選んでもらい、ご飯と一緒に盛付けるスタイル。価格は通常の弁当が7〜8元であるのに比べ、10〜18元(日本円で130円〜)とやや高めにも関わらず、ランチ時にはビジネスパーソンが店内に行列をなすほど。上海風にアレンジし、甘めのモノやとろみがついたメニューが中心ですが、ボリュームのある唐揚げが上位にランクインしています。

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