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コラム

お弁当が売れない? お茶が売れない? 中国のランチ事情ローソンの海外物語(中国編)(3/4 ページ)

平日のランチといえば、外食をしたり、コンビニの弁当を買うという人が多いだろう。ところでお隣の中国ではどのような形で食べているのだろうか。「温かいモノでないと食べない」という人が多いようだが……。

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 ただ「カスタマイズ式」といっても、ビュッフェ方式ではありません。オーダーを聞いて、店員がよそうスタイルです。「なぜ自分たちでとらせてくれないの?」と思う人もいるでしょう。当初はビュッフェ方式にしようとしたのですが、ある中国の食文化を考え、提供スタイルを見直したのです。

 中国人はレストランで、「こんなには食べられないでしょう」と思わせる量を注文します。

 社員食堂でも働く女性が、ごはんを“てんこ盛り”にして食べている――そんな光景も当たり前。お客さまが残さず食べてしまうと、現地のお店の人はこのように感じてしまうのです。「出した量が足りなかったのでは?」と。こうした食文化があるので、ビュッフェ方式にすると“てんこ盛り”にされる恐れがあり、店員がよそうスタイルにしたのです。

 「カスタマイズ式」弁当の人気はすぐに高まりました。ある店舗では、1日500食以上を販売する日もあるほどに。「おでん」に続く、ヒット商品となりました。

 ちなみに、中国には「ごちそうさま」という言葉ありません。逆に「もうおなかいっぱいで食べられない」という表現をよく使います。こうした言葉ひとつとっても、日本と中国の食文化がうかがえますね。


ランチ時にはカスタマイズ弁当コーナーに行列ができる(上海のローソン)

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