コラム
お弁当が売れない? お茶が売れない? 中国のランチ事情:ローソンの海外物語(中国編)(4/4 ページ)
平日のランチといえば、外食をしたり、コンビニの弁当を買うという人が多いだろう。ところでお隣の中国ではどのような形で食べているのだろうか。「温かいモノでないと食べない」という人が多いようだが……。
日本で弁当と一緒に売れる“アレ”が売れない
コンビニでお弁当を買うとき、一緒にどのようなモノを買っていますか?
この質問に対し「ペットボトルのお茶」と答える人が多いのでは。しかし中国では、ほとんど売れません。オフィスや学校には給湯器が設置されていることも理由のひとつ。中国人はそれぞれ自宅から水筒やカップ、茶葉を持参し、給湯器でお湯を入れて飲むことが当たり前なのです。
日本のコンビニで売り上げの多くを占める「ペットボトル飲料」。売上アップのために各社は、割引キャンペーンを展開したり、ペットボトルにオマケを付けるなど工夫をしています。ペットボトルの売り上げが「店全体の利益を左右する」と言っても過言ではありません。
ペットボトルの代わりに中国では「おでん」が売れるのです。おそらく、おでんが汁物の役割を果たしているのでしょう。日本でいえば、味噌汁にあたりますね。
冷えたモノを食べない(飲まない)、新鮮なモノを食べたい――多くの中国人は身体に気を遣う、いわば“健康志向”。例えば、かつてはコーヒーも飲みませんでした。以前は「コーヒーは胃に悪い」などとされ、ほとんど飲まれなかったのです。しかし最近では、コーヒーチェーン店に行列ができるほど。なぜ好まれるようになったのか。そこには中国人の嗜好の変化があるようです。
次回は中国人の嗜好の変化についてご紹介しますね。
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