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企業の公式アカウントは、どのくらい拡散されているのかソーシャルインフルエンス(2/3 ページ)

日本におけるTwitterアカウントで、フォロワー数が最も多いのは、ソフトバンク社長の孫正義氏、次いでガチャピン、タレントの有吉弘行氏と続く(2012年3月現在)。一方、企業が運営する公式アカウントはどうだろうか。上位ランキングをまとめた。

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 では、メディア、コンテンツ、スポーツ、大学、行政、インフラなどの公式アカウントを除き、「商品・サービスのマーケティング目的」で開設・運用されている企業公式アカウントに絞ったらどうだろうか。まとめてみたものが次の表だ。

 さらにフォロワー数が減り、10万フォロワーを超えているのはわずか9アカウントしかないことが分かる。メルマガ会員だけで数十万〜数百万人のリストを保有する大企業からすると、大半の企業公式アカウントは、ゼロがひとつからふたつ少ないというのが現状なのである。

ソーシャルメディアの醍醐味は共有と拡散の促進

 ソーシャルメディアのダイナミズムを最も感じることができるのは、クチコミによる情報伝播だ。TwitterであればRT(リツイート)で、Facebookであれば共有/シェアによって、人から人へとどんどん広がっていく。ちなみに、ツイッター社では、企業公式アカウントの投稿がRTされて露出されるツイートを「アーンドインプレッション(Earned Impression)」と表現している。

 では、さきほど紹介した企業公式アカウントから発信された情報は、どのくらい2次伝播しているのだろうか。前項でまとめた表1〜3の「対フォロワー比」を見てほしい。

 驚くほど、情報が広がっていないことが分かるだろう。ZOZOTOWNのフォロワー数は約33万人。情報をツイートすれば(見ているかどうかは別として)33万人のタイムラインに表示される(33万ツイートリーチ)。ZOZOTOWNが投稿した過去50ツイートのアーンドインプレッションを調べると、4872という数値が得られた。フォロワー数(1次リーチ数)とアーンドインプレッションの合計をフォロワー数で割ると、対フォロワー比は101.5%。つまり、たったの1.5%しか情報は拡大伝播していないのである。

 これが企業公式Twitterアカウントの現状なのだ。

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