コラム
衝動買いをしなくなっている消費者(2/2 ページ)
スーパーなどに買い物に行く時、事前に購入するモノを決めていかない人が従来は大勢を占めていました。しかし、近年では事前に購入するモノを決めてから店に行く人が増えているそうです。その背景には何があるのでしょうか。
「煽りテクニック」の効果が低下していくのかも
そもそも、主婦に限らず、ネットを活用している人は「衝動買い」をする割合が減っているのではないでしょうか?
テレビショッピングやECサイトで特売品を見つけて、「欲しい」と思っても、すぐに購入ボタンをクリックせず、「同じ製品でもっと安いサイトが他にあるかもしれない」、あるいは「類似品でもっとコストパフォーマンスの高い製品があるかもしれない」と思ってネット検索しませんか? そして、いろいろ検索して情報を見ているうちに、「本当にこれ必要かな?」なんて冷静になって、結局購入しなかったり……。
ネット普及による、消費者の情報収集力向上によって、衝動買い、非計画購買が減少しつつあるとすると、テレビショッピングでよく見られる、表層的な「煽りテクニック」(限定●個、タイムセールなど)の効果も低下していくかもしれません。(松尾順)
※販促会議(2012 July)の記事を参考にしました。
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