LCCを利用すればオトクなの？ 知っておきたい「常識」：これからのことがよく分かるコラム（6/6 ページ）

格安航空会社（LCC）が今年、相次いで新就航しました。「LCC＝安い」「従来の航空会社＝高い」といったイメージがありますが、本当にそうなのでしょうか？　これからLCCを利用したいと思っている人に、知っておきたい「常識」をお届けします。

[稲垣昌宏，Business Media 誠]

ローコスト旅行のカギは、実は「旅行時期」

　LCCのチケット価格は、現状ではレガシーキャリアを基準に戦略的に決めることが多いこともあり、結果金額としては安く済むケースが多そうです。ただ、金額に対するサービス内容はこれまでご説明したとおり各社バラバラですし、オプションで料金が発生するケースも多いので注意が必要ですね。

　会社や路線ごとのサービスを比較して、デメリットを正しく理解してから選ぶのが面倒という場合は、ひとつだけ必勝法があります。それは、ゴールデンウィークや年末年始、お盆休みなど、チケットの高い時期を外して旅行をするということ。

　先の調査によれば「ローコスト」と感じる運賃が意外に高額であったことは、裏を返せば、チケットの高い時期に旅行をしていることで形成された相場感である可能性が考えられます。LCCでもレガシーキャリアでも、どこで買っても割高なピーク時期を外して旅行をすれば、どういう選び方・買い方をしても「ローコスト」と思える額で海外旅行が楽しめるはず。

　実は休暇の許可をもらう「上司」との人間関係が、最大の「ローコスト」へのカギだったりするわけです。もちろん上司へのお土産代の投資額を含めて計算してみてくださいね（笑）。

これからのことがよく分かるコラム：

　ビジネスパーソンにとって、情報は大きな“武器”のひとつだ。しかし「新聞、雑誌、テレビ、ネットなどで情報を仕入れているのに、いまひとつ世の中の動きがよく分からない」という人もいるだろう。

　もちろんメディアが悪いのではなく、ましてやそのビジネスパーソンの感度がにぶいわけでもない。現在の状況を分析し、次にどういったモノがやって来るのか――といった情報に触れていないのかもしれない。

　「これからのことがよく分かるコラム」では、“今と次”にスポットを当てた。今、何が起きているのを知り、次に何が来るのかを推測する。そうした情報を自分の肥やしにして、仕事力をアップさせようではないか。