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コラム

「日経VS. 文春」騒動の裏にある、週刊誌の取材力相場英雄の時事日想(4/4 ページ)

日本経済新聞社と文藝春秋の間で、トラブルがあった。新聞社トップのスキャンダルを週刊文春が報じ、新聞社側は発行する出版社を訴える方針を示した。事の真偽は別にして、今回は週刊誌の取材力にスポットを当ててみる。

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 やはり、数年前、ある人気俳優が飲酒運転しながらデートしているところを写真誌に撮影された。当初、この俳優は事実を頑に否定していたが、編集部は第2弾の記事を、動かぬ証拠写真付きで掲載した。結果的にこの俳優は謹慎となり、「テレビ局やスポンサーに多大なる迷惑をかけた」(大手広告代理店関係者)。

 先に、文春側は日経との一件で膨大な量の取材データを有しているのではないか、と触れた。この部分も全くの想像だが、週刊誌を創る側の“編集者根性”を知る私としては、第2、第3のネタが繰り出されるとみる。「売られたケンカを買ってナンボの商売」(別の週刊誌幹部)というのが彼らの性根だからだ。

 日経が今後どう動くか、固唾(かたず)を飲んで見守る業界関係者は少なくない。

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