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30代男性が注目しているモノは? 『MonoMax』の編集長に聞く仕事をしたら“30代男性”が見えてきた(後編)(2/5 ページ)

「不景気の影響でモノがなかなか売れない」と言われるなかで、モノ系の雑誌『MonoMax』が売れている。コアな読者層は30代男性だが、彼らはどういったモノに注目しているのか。柚木編集長に話を聞いた。

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柚木:旅行グッズにも注目しています。旅行グッズを販売している会社の人に話を聞いたところ、「売り上げがものすごく伸びている」と言っていました。

土肥:それはプライベートの旅行で使うモノですか? それとも出張用ですか?

柚木:両方ですね。出張というのはリゾートの旅とは違って、いかにホテルで日常と同じような生活を送ることができるか――といったことを重視している人が増えています。出張先でも滞りなく、仕事ができるかがポイントであったりする。雑誌では出張先で使えるグッズなどを取り上げたりしていますね。

 私は映像クリエーター・高城剛さんのコラムを担当しているのですが、高城さんとも「これからはストリートカルチャーからトラベルカルチャーになっていくのでは」と、よく話しています。これまでは街から面白いカルチャーや流行が生まれていましたが、今は旅行自体がカルチャーであり、外国の異文化も少しずつ入ってきているのではないでしょうか。

 またカバンを扱う人から話を聞いても、「旅行関係のカバンが売れている」と言っていました。数字を見せてもらったのですが、確かに売れている。すぐに会社に帰って、読者アンケートを調べたところ、旅行関連が上昇しているんですね。

 こうした背景には、旅行に行きやすい環境が整ってきたことが挙げられます。羽田便が充実したり、LCCの就航が相次ぎました。高速バスも充実しているので、気軽に「週末、ちょっと旅行に行ってくる」という人が増えてきているのではないでしょうか。

土肥:なるほど。


旅行グッズの売れ行きが好調だという(MonoMax 9月号より)

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