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ビジネス書+ライトノベル=“ビジネスライトノベル”の誕生ビジネスノベル新世紀(3/4 ページ)

ビジネス書で小説形式だったり、表紙にキャラクターのイラストを使用したりしている作品が登場している一方、ライトノベルでもビジネスをテーマにした作品が登場しています。そうした“ビジネスライトノベル”とでも言うべきジャンルが登場している背景には何があるのでしょうか。

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お堅いビジネス書の中で目立つ表紙

 そこでここからは各作品の試行錯誤の様子を、表紙から見てみましょう。それぞれの内容については、次回触れたいと思います。

 まずは前回紹介した『女子大生会計士の事件簿』。イラストの雰囲気としては大人のキャラクターを使っていることもあり、そこまで極端なマンガ的な表現にはなっていません。『コトラーが教えてくれたこと〈2〉女子大生が変えたブラック企業のマーケティング戦略』も似たような傾向です。

『女子大生会計士の事件簿』(左)、『コトラーが教えてくれたこと〈2〉女子大生が変えたブラック企業のマーケティング戦略』(右)

 もう少しキャラクターを強めにすると『女子高生ちえのMBA日記』になるでしょうか。吹き出しが付いていたり、肩に猫が乗っていたりと、マンガ的な表現に近付いていますね。


『女子高生ちえのMBA日記』

 ライトノベルのキャラクター表現と比べるとかなり抑えられているこれらのケースでも、お堅いビジネス書が並んでる中に平積みされていると良くも悪くもかなり目を引きます。書籍は何千冊も並べられているわけなので、目立つだけでも店頭販促戦略的には成功と言えるでしょう。

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