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コラム

「アニメは見ない」という人までファンに変えた、『TIGER & BUNNY』の仕掛け窪田順生の時事日想(4/4 ページ)

テレビ放映時から多くのファンを魅了してきた『劇場版 TIGER & BUNNY -The Beginning-』(9月22日公開)に、期待の声が高まっている。これまでも話題の作品を世に送り出してきたサンライズ エグゼクティブプロデューサーの尾崎雅之氏に話を聞いてみた。

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“初めてづくし”の作品

――これまでのアニメ作品とは違う要素がたくさんある『TIGER & BUNNY』ですが、これからどんな仕掛けを考えていますか?

尾崎:僕自身も驚いているんですが、実はこの作品は“初めてづくし”なんです。「初めてアニメを見ました」「初めてBD・DVDを買いました」「初めてアニメイベントに参加しました」「初めてサントラCDを買いました」「初めてフィギュアを買いました」など、こういったファンからの声をすごくいただきます。なかには、初めてプラモデルを買いましたという女性ファンの方もいて。例えば、お芝居や舞台に興味のない人はもしかしたら一生行かないかもしれない。でも、この作品にふれたことで舞台に行った方がいらっしゃるかもしれない。

 目を開かれるというと大袈裟ですが、お客さんの視野や行動様式を広げている可能性があります。これはビジネスの分野でも大きな可能性を秘めている。だから、これからも『TIGER & BUNNY』を好きになって「初めて××しました」と言ってもらえるような仕掛けをしたいですね。

つづく

窪田順生氏のプロフィール:

1974年生まれ、学習院大学文学部卒業。在学中から、テレビ情報番組の制作に携わり、『フライデー』の取材記者として3年間活動。その後、朝日新聞、漫画誌編集長、実話紙編集長などを経て、現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌でルポを発表するかたわらで、報道対策アドバイザーとしても活動している。『14階段――検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。近著に『死体の経済学』(小学館101新書)、『スピンドクター “モミ消しのプロ”が駆使する「情報操作」の技術』(講談社α文庫)がある。


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