モンドセレクションだけじゃない! シェフとソムリエが贈る食品・飲料品アワードとは?
食品の世界的な品評会として、よく知られているモンドセレクション。一方、審査の厳格性からシェフとソムリエが贈る食品・飲料品アワードという品評会も、近年注目を集めているようだ。
食品の世界的な品評会として、最もよく知られているのはモンドセレクションだろう。ベルギー政府系の民間団体が行っている食品品評会で、歴史も1961年からと古い。
2012年は80カ国以上の約3000商品が審査され、397商品が最高評価に当たる最高金賞を受賞。日本の商品では白鶴の「超特撰 白鶴 純米大吟醸 白鶴錦」や湯浅醤油の「生一本黒豆醤油」などが最高金賞を受賞している。
ワインやケーキなど特定の食品の品評会は数多くあるが、総合的な食品品評会のモンドセレクションに対抗する勢力として注目を集めているのが国際味覚審査機構の「シェフとソムリエが贈る食品・飲料品アワード」だ。審査の厳格性が特徴で、欧州にある14の調理師協会や国際ソムリエ協会に属するシェフやソムリエで構成された審査員が、商品名を伏せた状態で審査。「第一印象」「外観」「香り」「食感」「味・後味」の5項目でそれぞれ点数を付け、総合評価で90%以上を得た商品が、最高評価に当たる優秀味覚賞 3ツ星を受賞する。
2010年の開始以来、3年目となった2012年は、世界60カ国から997商品がエントリー、そのうちの200商品が優秀味覚賞 3ツ星を受賞している。日本の商品も3ツ星を受賞しており、その1つがカゴメの「野菜ジュース」。同商品は1998年の販売開始以来、累計販売本数は2億本を超え、3月にトレンダーズが行った野菜ソムリエを対象とした調査でも93%が「今まで飲んできた野菜ジュースよりもおいしい」と評価されたという。
このほか3ツ星を受賞した商品には、クラブハリエのバームクーヘンや中央件煎餅のうすかき、ル・ジャルダン トレーディングの水果茶、たつみ麺店の半生うどんなどがある。今後、応募商品が増加し、モンドセレクションを超える位置付けになるかが注目されるところだ。
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