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フローズン〈生〉をヒットさせた、キリンビールの戦略(2/3 ページ)
今年、最も注目したビールは? そう質問されたら「一番搾り フローズン」と答える人が多いだろう。シャリッとした泡を楽しむことができるこのビールは、どのようにして開発されたのだろうか。キリンビールの担当者に話を聞いた。
開発にあたっての注目点
――フローズン〈生〉を開発するにあたって、どのような点に注目されたのでしょうか?
門田:ビール市場の動向を見てみると、ここ3〜4年、エクストラコールド(0〜マイナス2度)など冷たいビールへの関心が高まっていました。またフローズンドリンクがブームになっていて、例えばフラペチーノやフローズンヨーグルトなどがヒットしていました。
さらに20〜30代にとってお酒は酔うためのモノではなく、コミュニケーションツールになっています。「ビールはひと口目はおいしいけれど、チューハイやハイボールなどと違って氷が入っていないので、冷たさが続かない……」といった声がありました。
フローズン〈生〉を開発するにあたっては、こうした課題を意識して、3つの特徴を実現させることができました。1つめは「マイナス5度に凍ったフローズンの泡」、2つめが「シャリッとおいしい、はじめての食感」、3つめが「冷たさ30分キープ」ですね。
中ジョッキのビールを1杯飲み終わるのに、約20分と言われています(キリンビール調べ)。フローズン〈生〉は冷たさを30分間保つことができるので、最後のひと口までおいしく味わえることができると思っています。
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