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フローズン〈生〉をヒットさせた、キリンビールの戦略(3/3 ページ)
今年、最も注目したビールは? そう質問されたら「一番搾り フローズン」と答える人が多いだろう。シャリッとした泡を楽しむことができるこのビールは、どのようにして開発されたのだろうか。キリンビールの担当者に話を聞いた。
ヒットした要因
――ヒットした要因は、どのように分析されていますか?
門田:フローズン〈生〉はものすごい速さで認知が広がっていきました。SNS上では「泡がカワイイね」といったコメントが多く、Twitterでも6月以降は月に1万件を超えるツイートがありました。「冷たい」「シャリシャリしている」といった食感に関する声のほかに、写真をアップする人も多かったですね。
SNSによって認知度は向上していったのですが、実際に飲んだ人は20%ほど(首都圏のみ)。まだまだ飲まれていない人が多いのが特徴ですね。逆にいえば、まだの人に飲んでいただければ、フローズン〈生〉がさらに活性化するのではと見ています。
また商品の特徴でもあります、「冷たさ30分キープ」が高く評価されました。特に女性からの支持が高かったですね。屋外のビアガーデンでも「冷たい状態で長く飲めることができるので、うれしい」といった声がたくさんありました。ちなみに甲子園球場内にあるレストランでは、販売実績が前年比200%を超えました。
フローズン〈生〉がヒットしたことで、「一番搾り」(缶)の購入率が大きく上昇しました。2012年1〜4月の販売数量は前年比でマイナスだったのですが、5〜8月は反転して、3%前後のプラスになりましたね。
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