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中国、韓国への予約キャンセル――旅行会社の約8割で発生
9月以降の海外旅行の申し込みで、中国、韓国ツアーのキャンセルがあった旅行会社は約8割に達していることが、東京商工リサーチの調査で分かった。
9月以降の海外旅行の申し込みで、中国、韓国ツアーのキャンセルがあった旅行会社(34社、77.3%)は約8割に達していることが、東京商工リサーチの調査で分かった。この調査は全国の主な旅行会社57社を対象にしたもので、44社が回答した。
予約キャンセルが発生した旅行会社に、キャンセルの人数を聞いたところ「100人未満」が最も多く61.8%。次いで「100人以上1000人未満」が26.5%、「1000人以上」が5.9%という結果に。「事業規模やツアー回数、規模により単純判断はできないが、旅行会社への影響は深刻さを増している」(東京商工リサーチ)
旅行会社全体に今後の申し込み予想を尋ねると、中国を「減少」と予想する会社が89.7%。一方の韓国では同65.9%と、両国への旅行見通しではやや見解が分かれた。
この結果について、東京商工リサーチは「日本人訪問が最も多い旅行先の中国、韓国へのツアーは、旅行会社にとって“ドル箱”だっただけに、両国との関係悪化は旅行業界に大きな問題になりかねない。大半の旅行会社は、中国、韓国への旅行申し込みは当分厳しさが続くと見ている。ただ、先行きについての見通しは、両国で明暗を分け、韓国が早期回復の期待が大きい一方、中国は悲観的な回答が多かった」としている。
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