調査リポート
中途採用で求められるヒューマンスキル、トップは「積極性」
中途採用では多くの企業が「積極性」を求めているが、それ以外に求められる要素は職種によって異なっているようだ。インテリジェンス調べ。
即戦力として期待されることも多い中途採用者。どんな能力が求められるのだろうか。
インテリジェンスの調査によると、ヒューマンスキルを「積極性」「柔軟性」「外向性」「緻密性」「配慮・サービス性」「機敏性」の6つに分けて、企業が中途採用で求めるものを調べたところ、最も多かったのは「積極性」で74%。ほかにも「柔軟性」(60%)と「外向性」(59%)が半数を超えた。
「日本経済の縮小や国際競争力の低下など、さまざまな課題を抱える企業では、与えられた仕事を遂行するだけでなく、組織目標を達成するために何をやるべきかを、自ら考え実行できる積極性を求めていると考えられる」(インテリジェンス)
職種によって、求められるヒューマンスキルも変化
職種別にみると「積極性」はどの職種でも求められていたが、特に営業系で82%と全体平均より8ポイント高くなっていた。
50%を超えていたヒューマンスキルは、営業系と企画・事務系では全体と同じく「積極性」「柔軟性」「外向性」の3つだったが、販売・サービス系とアシスタント系では「積極性」「柔軟性」「外向性」「配慮・サービス性」、金融系では「積極性」「柔軟性」「緻密性」「配慮・サービス性」の4つと傾向が異なっていた。
DODA転職支援サービスに寄せられた企業の求人情報をもとにした調査で、対象は約3000社、1万5000件の求人情報。調査期間は2011年10月1日から2012年9月30日。
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