「定年までの見通しは明るい」という50代は、わずか18.2%(2/2 ページ)
定年まで将来の見通しは明るい、と感じている人はどのくらいいるのだろうか。会社で働く50代の人に聞いたところ「定年まで明るい」と答えたのは2割を下回った。日本マンパワー調べ。
自己認識と企業からの認識にギャップ
50代になって、仕事のやりがいを見つけた人はどのくらいいるのだろうか。「見つけた」という人は23.4%に対し、「見つけていない」が76.6%。やりがいのない人が7割を超えた背景として、「定年まで『あと10年』のあきらめ感や停滞感などから、新たなやりがいを見いだせない人が多くなっているのでは。また昇進や昇給の可能性も低く、『あと10年、もうこのままでいい』という感覚の人が多いのだろう」(日本マンパワー)
仕事をする上で自分自身の強みや弱みを正しく把握している人はどのくらいいるのだろうか。50代の64.6%は自分自身のことを「把握している」と答えたが、企業の人事担当者で「自社の50代社員は、自分自身の強みや弱みを把握している」と答えたのは36.2%にとどまった。
また50代の人で「職場が変わっても、毎回いい人間関係が作れるように努めている」と答えたのは65.0%に対し、人事担当者で「自社の50代社員は、職場が変わっても、毎回いい人間関係が作れるように努めている」と答えたのは37.7%。「自分しか知らない仕事のノウハウを、部下や後輩に対して伝えるようにしている」という50代は52.4%だったが、人事担当者で「自社の50代社員は、自分しか知らない仕事のノウハウを、部下や後輩に対して伝えるようにしている」と答えたのは44.0%。自己認識と企業からの認識に、ギャップがあることがうかがえた。
インターネットによる調査で、50代の正社員517人が回答した。調査時期は8月。
関連記事
- 大企業の正社員、3割は会社を辞める
東日本大震災の発生以降、「今後どのように働いていけばいいのか」と考えるビジネスパーソンも多いのでは。ポスト大震災の働き方について、人気ブロガーのちきりんさんと人事コンサルタントの城繁幸さんが語り合った。 - ゆとり教育で育った世代は、本当に仕事ができないのか
「若手社員が思うように育たない。その原因は“ゆとり教育”にある」と思っている人もいるだろう。しかしこの考え方は、本当に正しいのだろうか。原因は学校教育にあるのではなく、バブル崩壊以降の働き方の変化にあるのかもしれない。 - 35歳になった時に心得ていないと、ヤバイこと
仕事で成果を上げていくためには、「職務遂行能力」と「仕事への意識・考え方」の双方を身に付けることが大事だという筆者。特に仕事への意識は差が付きやすいということだが、それを高めるにはどのようにすればいいのだろうか。 - 借金大国日本で“踏み倒す人”が急増している理由
国民年金、給食費、授業料、治療費……今、公的な支払いを踏み倒す人が増えている。この背景には、いったいどんな「裏」があるのだろうか? - 22〜34歳のビジネスパーソン、貯蓄額はいくら?
「給料がなかなか上がらないので、お金を貯めることができない」というビジネスパーソンも多いのでは。20〜30代の人はどのくらいの預貯金があるのだろうか。DODA調べ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.