年末年始の海外旅行先、中国・韓国以外にシフト
JTBが発表した年末年始(2012年12月23日〜2013年1月3日)の旅行動向見通しによると、総旅行人数は前年比1.3%増の3002万8000人と6年ぶりに3000万人を超える見込み。海外旅行先では、中国・韓国を避ける動きが強まりそうだ。
JTBは12月5日、年末年始(2012年12月23日〜2013年1月3日)の旅行動向見通しを発表した。航空会社予約状況や業界動向、JTB予約状況、1200人へのアンケートなどから分析したもので、総旅行人数を前年比1.3%増の3002万8000人と予測した。2年ぶりの増加で、リーマンショック前の2006〜2007年以来6年ぶりに3000万人を超える見込みとなっている。
年末年始の一般的な休みは12月29日〜1月3日の6日間だが、来年の1月4日を休めば9連休となる。JTBでは「旅行日数、出発日や帰国日、旅行先など旅行の選択肢が広がるため、近場の旅行だけではなく連続休暇を利用した長距離方面の旅行も増える見通し」とコメントしている。
年末年始の海外旅行先、中国・韓国以外にシフト
旅行先別にみると、国内旅行人数は前年比1.3%増の2937万1000人。開業後初の年末年始を迎える東京スカイツリーや、改装を終えた東京駅周辺を中心に都心のホテルはクリスマスから年末年始にかけて人気を集めているようだ。また、2013年に式年遷宮を迎える伊勢神宮では、正月の参拝客が増える見通しで、三重県・鳥羽、賢島、長島地区の温泉施設などの年末年始の予約が前年を大きく上回っているという。
海外旅行人数は前年比0.3%増の65万7000人。外交関係の悪化が影響してか韓国が同9.6%減の122万人、中国が同25.3%減の68万人、香港が同5.9%減の32万人と大きく減少する見込み。しかし、タイが同28.0%増の32万人、シンガポールが同15.4%増の30万人、北米が同9.1%増の48万人と好調なことで、トータルとしては前年並みの水準となりそうだ。
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