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あなたはどっちを選びますか? 究極の2択新連載 博報堂・吉川昌孝のデータで読み解く日本人(3/4 ページ)

「あなたはAにしますか。Bにしますか」――こんな選択に迫られることがありますよね。ここで気になるのが、他人はどっちを選ぶかということ。博報堂生活総合研究所が行っている調査の結果から、日本人の志向の変化を見ていこう。

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バブルのころから日本人は貯蓄派

 ワークライフバランス、重視する情報、我慢か便利か、3つ連続で時間とともにその差が開いていったものをご紹介しましたが、次の2つはずっと変わらないもの。いわば日本人のベーシックな意識構造といえるかもしれません。

 その1つめは将来を重視するか、今を重視するか。「将来に備えて、貯蓄をするタイプであるVS. 将来に備えるよりも、今をエンジョイするタイプである」の2択。「あなたはアリ派?、それともキリギリス派?」といったところでしょうか。その結果はグラフを見れば一目瞭然。1992年からの20年間、ずっと6:4で貯蓄派が優勢です。


バブルのころから日本人は貯蓄派

 昨今の経済情勢ならまだ納得ですが、バブルの頃からその傾向にほとんど変わりがないということは、経済情勢に関わらず、いつの時代も日本人は貯蓄派がマジョリティを占める国民だということを表しているのではないでしょうか。

 2つ目は「世の中、努力よりも運・ツキだと思うVS. 世の中、運・ツキよりも努力だと思う」の2択。これも先ほど同様ほとんどその傾向が変わりません。20年間、常に努力派優位。しかも2006年以降でみると、最近でこそ落ち着いていますが、その傾向は若干強まり気味です。


世の中は運? それとも努力?

 厳しい時代だからこそ、まじめに努力すべきだ、という感じでしょうか。前述の貯蓄派が優勢なことも合わせて考えると、つくづく日本人はまじめな国民が多数を占めているなあと感じます。このあたりが時代の流れに左右されない私たち日本人固有の特徴ではないでしょうか。

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