今年のお米のできはどう? とある農家はこう言った:クイズ王のすごい考え方(2/2 ページ)
新潟で50年間もお米を作り続けている農家の人に「今年のお米のできはどうですか?」と聞いたときのこと。きっとこの農家の人は感じるままに答えたのでしょうが、それは人生の教訓になるような一言だったのです。
答え:
「僕はまだ米を50回しか作ったことがないですから」
まさに「実るほど頭を垂れる稲穂かな」。天狗にならないにも、ほどがあります! 小山薫堂さんも「その謙虚さとひたむきな姿勢に心を打たれました」と語っています。
1年に1回しか作る事ができないお米。そのお米を毎年毎年、まるで「初めてお米を作った年のように」、ひたむきにまじめに丹精込めて作っている姿勢が伝わってきます。
10年やそこらの経験で、仕事の全部が分かったような顔をしてはいけませんね。どんな仕事も奥は深いもので、いくらでも追求はできます。
「こんな仕事、クリエイティブじゃなくてつまらない」「俺はこんなところでくすぶっている器じゃない」などと偉そうに言う前に、今取り組んでいる仕事の深堀りを考えてみませんか? 意外な奥の深さに気づき、今まで以上に楽しくなることもあるはずです。
「まだまだ未熟」と、現状の自分に満足しない謙虚さが仕事をさらに追求する姿勢につながり、それが成長としてわが身に跳ね返ってくるのだと思います。
バラエティ番組『SMAP×SMAP』にレディー・ガガが出演したときの第一声。
「日本の皆さんにいつも応援してもらっているし、この国の美しさに刺激を受けています。だから、今日は(この番組に)呼んでいただいて光栄に思います」
オンエアの後、大スターのこの謙虚な言葉に共感した人たちから、番組あてに「人柄に感動しました」などの多くの声が寄せられました。
また『暮らしの手帖』編集長/エッセイストの松浦弥太郎さんはこう言っています。
「『百歩譲って』という言葉がありますが、たかが百歩くらいならいくらでも譲ります」
松浦氏は、謙虚になって百歩でも千歩でも譲る精神が大切だということをご存じなのですね。
「人生いろいろ」って言うけれど、僕の場合は「人生そこそこ」を目指してる。そこそこ仕事があって、そこそこ車に乗って。あとは、そこそこムヒヒがあって、そんなところでいい。by高田純次
謙虚だなぁ、高田さん。いや、謙虚じゃなくて適当か…!?
「自分が偉いと思っていると、他人は何も言ってくれない。そしたらダメなんだよ。てめぇが1番バカになればいいの」by赤塚不二夫
さすが『天才バカボン』の生みの親! 普段からバカを演じきって「偉いぞオーラ」を出さなかった赤塚先生こそ、謙虚な姿勢を徹底して実践した人です。
本日の一言:「天狗になるな。謙虚な姿は美しい」
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