集中連載「ネイティブに伝わるビジネス英語」について
本連載は、日本人の英語を知りつくしたベストセラー英語教師、デイビッド・セインさん執筆の書籍『出社してから帰るまで ネイティブに伝わるビジネス英語700』『30秒英語プレゼン術 エレベーター・スピーチでビジネス英語のレベルが一気に上がる!』『打ち合わせから出張まで ネイティブに伝わるビジネス英語 ワンランクアップ編』(アスコム刊)から一部抜粋しています。
――あなたは残念な英語になっていませんか? ビジネス英語では、日常英会話よりもさらに、伝えたいことが正確に、はっきりと伝わることが大切です。
でないと、思わぬ誤解から、仕事が失敗に終わったり大きな損失を出してしまったり、相手を怒らせてしまう可能性があるのです!
しかし、実際のビジネスシーンでは「使ってはいけない表現」を使ったり、「誤解されやすい表現」を使ったり………。残念なビジネス英語が飛び交っています。そして、そのことに気付いていないのは話している本人だけだったりします。
書籍では、使ってはいけない表現と、ネイティブに「ちゃんと伝わる」表現を紹介しています。
日本人の英語を知りつくしたベストセラー英語教師、デイビッド・セインさんによる連載「ネイティブに伝わるビジネス英語」。第13回はプレゼンテーション編です。社内はもちろん、社外でのプレゼン時によく使われる会話、フレーズを紹介していきます。
→連載「ネイティブに伝わるビジネス英語」バックナンバーはこちら
チャプター13:プレゼン編
まずは、意味は似ていますがネイティブには伝わりにくい表現から。
経費を節約できそうですね。
- It looks like it could save money.
It's OK.←ネイティブには伝わりにくい表現
もちろん言い方にもよりますが、OKは日本人が思うほどポジティブな表現ではありません。具合が悪い人に「大丈夫ですか?」と尋ねてI'm okay.であれば「大丈夫です」というようなイメージです。「仕方がないけど、まあまあかな」と聞こえる場合もあります。そのような誤解を引き起こさないためにも具体的な例を挙げれば、相手にも伝わりやすくなるでしょう。
きちんと理解したいのでもう少し説明が必要です。
- I need more help understanding this.
I don't think so.←ネイティブには伝わりにくい表現
I don't think so.は、時と場合によっては相手の言葉を全否定するように聞こえ、「ケンカ売ってんの?」と思われるかもしれません。相手を否定するよりも、自分の理解を確かめることが必要です。相手の立場を理解できれば、また違った展開になり、具体的に話が進んでいくでしょう。
コラム:スタートはスマートに
日本語では「早速、始めさせて頂きます」などと言ってからプレゼンを始めますが、英語ではLet's get started/I'm going to start now./Okay, let's begin.などの「スタートの言葉」などはあまり意味がありません。皆さんの前に立てば、あなたのプレゼンが始まることは誰にでも分かるからです。
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