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グローバル化の波は大学にも――「国際学生寮」が増えている:これからのことがよく分かるコラム(4/4 ページ)
昨今、「国際学生寮」を設ける大学が増えてきています。寮の特徴は、外国人留学生とルームシェアをしたり、共同スペースを留学生と一緒に利用できること。このような形の寮が、なぜ増えてきているのでしょうか。
「寮内留学」はグローバル人材育成の新たな場
大学全体をグローバル化したキャンパスにすることは、理想かもしれませんが、カリキュラム体系や教職員の組織体制など、多岐にわたる環境整備は容易なことではありません。だからこそ「寮内留学」は、寮という施設を最大限活用できる教育の場として注目を集めているのです。
アジアの大学情勢に詳しい先生から「危機感の強いアジアの学生は、簡単に国境を越える」という話を聞いたことがあります。日本の若者も海外に出て、経験を積むことが大切です。また、これからは世界を牽引するグローバルリーダーだけでなく、国内外を問わず、さまざまな場で活躍する人材が必要とされています。こうした背景もあって、「寮内留学」は今後も注目を集めていくでしょう。
これからのことがよく分かるコラム:
ビジネスパーソンにとって、情報は大きな“武器”のひとつだ。しかし「新聞、雑誌、テレビ、ネットなどで情報を仕入れているのに、いまひとつ世の中の動きがよく分からない」という人もいるだろう。
もちろんメディアが悪いのではなく、ましてやそのビジネスパーソンの感度がにぶいわけでもない。現在の状況を分析し、次にどういったモノがやって来るのか――といった情報に触れていないのかもしれない。
「これからのことがよく分かるコラム」では、“今と次”にスポットを当てた。今、何が起きているのを知り、次に何が来るのかを推測する。そうした情報を自分の肥やしにして、仕事力をアップさせようではないか。
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