結婚後の住まい、実家との距離はどのくらいが理想?
結婚後の住まいとして、実家との距離はどれくらいを想定していますか? 22〜25歳の社会人と、その年齢の子どもを持つ親に聞いた。三井不動産リアルティ調べ。
22〜25歳の社会人と、その年齢の子どもを持つ50〜59歳の親は家に対してどのような考えを持っているのだろうか。
結婚後のマイホームと実家間の理想の距離を聞いたところ、親との「近居(10キロ圏内)」を望む若い世代は33.5%。男性(24.7%)よりも女性(41.2%)のほうが親との「近居」を望んでいることが、三井不動産リアルティの調査で分かった。
一方の親世代は、若い世代の2倍となる58.1%が、子どもとの「近居」を望んでいる。男女別では、男性が54.2%、女性が62.0%と若い世代と同様の結果に。
また若い世代の女性22.8%(男性10.7%)、親世代の女性37.5%(男性22.6%)が理想の距離として「3キロ圏内」を選んでおり、より近くに住みたいという女性の気持ちがうかがえた。
若い世代には、結婚後の住まいとして、親(実家)との距離はどれくらいを想定していますか? 親世代には、子どもが所帯を持つとして、子どもの家との距離はどの程度が望ましい(理想)ですか? を聞いた(出典:三井不動産リアルティ)
「近居」と答えた理由
「近居」と答えた人に、その理由を聞いたところ、若い世代では「緊急のときに助け合いたい」(52.3%)がトップ。次いで「働いている間、用事があるときに、親に子どもの面倒を見てほしいから」(50.0%)、「親の老後が心配だから」(41.9%)と続いた。男女別にみると、女性は「緊急のときに助け合いたい」(60.7%)、男性は「自分が育った土地で子育てしたいから」(53.3%)がそれぞれトップだった。
同じ質問を親世代にも聞いたところ「緊急のときに助け合いたい」(67.2%)と答えた人が最も多かった。この結果について、三井不動産リアルティは「東日本大震災を経験して、突発的に起こりうる自然災害への意識の高まりも少なからず影響しているのだろう」と分析した。
インターネットによる調査で、首都圏に住む22〜25歳の社会人と子どもを持つ50〜59歳の男女、合わせて620人が回答した。調査期間は3月14日から15日まで。
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