英語で何かを依頼するとき、相手に真剣に考えてもらえる表現は?:ネイティブに伝わるビジネス英語(1/2 ページ)
今回は、何かを依頼するときや顧客に伝える英語のフレーズを紹介します。
集中連載「ネイティブに伝わるビジネス英語」について
本連載は、日本人の英語を知りつくしたベストセラー英語教師、デイビッド・セインさん執筆の書籍『出社してから帰るまで ネイティブに伝わるビジネス英語700』『30秒英語プレゼン術 エレベーター・スピーチでビジネス英語のレベルが一気に上がる!』『打ち合わせから出張まで ネイティブに伝わるビジネス英語 ワンランクアップ編』(アスコム刊)から一部抜粋しています。
――あなたは残念な英語になっていませんか? ビジネス英語では、日常英会話よりもさらに、伝えたいことが正確に、はっきりと伝わることが大切です。
でないと、思わぬ誤解から、仕事が失敗に終わったり大きな損失を出してしまったり、相手を怒らせてしまう可能性があるのです!
しかし、実際のビジネスシーンでは「使ってはいけない表現」を使ったり、「誤解されやすい表現」を使ったり………。残念なビジネス英語が飛び交っています。そして、そのことに気付いていないのは話している本人だけだったりします。
書籍では、使ってはいけない表現と、ネイティブに「ちゃんと伝わる」表現を紹介しています。
日本人の英語を知りつくしたベストセラー英語教師、デイビッド・セインさんによる連載「ネイティブに伝わるビジネス英語」。エレベーターに乗っている短時間で相手の心をつかめる英語表現の文例を紹介していきます。
→連載「ネイティブに伝わるビジネス英語」バックナンバーはこちら
顧客に依頼する
営業マンが受付に呼び出しを依頼
- I’d just like to say hi.
ご挨拶させていただきたいのですが。
- Does he have five minutes?
時間がおありでしょうか。
- I can come back in an hour or so, or anytime tomorrow.
もしむずかしいようなら、またお伺いします。
セイン先生からのアドバイス
(1)「ご挨拶をする」はsay hiでOKです。
(2)時間があるかどうかを問う場合、Does he have a little time? と言うこともできます。ただし、a little timeは人によって解釈がさまざまです。具体的な数字をあげれば、相手も安心するでしょうし、会ってもらえる可能性も広がるはずです。
(3)I can come back.と言うこともできますが、「1時間後、あるいは明日であればいつでも」のような具体的な情報を加えることであなたの熱心さが伝わります。
営業マンが取引先に進行表を依頼
- Thanks for coming to our office the other day.
先日はどうもありがとうございました。
- Do you think you’ll be able to send me a progress report?
進行表を送っていただけませんか?
- I really need it by 4:15 today, if possible.
今日の夕方までにいただけるとうれしいです。
セイン先生からのアドバイス
(1)ネイティブの場合、お礼は具体的な事柄に対して言うのが普通なので、曖昧な言い方は社交辞令に聞こえてしまいます。Thanks for coming...のように具体例を挙げる方がよいでしょう。
(2)ビジネスで依頼をする場合の表現はCould you...? Would you...? などがありますが、Do you think you’ll be able to...?「 〜できると思いますか?」は相手に真剣に考えてもらえる表現です。覚えておきましょう。
(3)時間などはより具体的に述べる方が効果的です。
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