ホット飲料は○○度で売れる! 自販機と気温の相関関係:仕事をしたら“知見”が蓄積された(後編)(5/5 ページ)
「○○度になったらアイスクリームがよく売れる」といった話を聞くことがあるが、自販機にもそのようなデータがあるのだろうか。エキナカ自販機を展開している、JR東日本ウォータービジネスの担当者に話を聞いた。
笹川:自販機に注目していただくと分かるのですが、ニコイチでもバラバラに入っているケースが圧倒的に多い。なぜか? その背景には、オペレーションの問題があるんですよ。1台・1台にどの商品を置くかを決めているので、ニコイチでもバラバラに並んでいることが多い。
弊社でもこれまではそうしていたのですが、ニコイチをどのようにすれば売り上げを伸ばすことができるのか、ということを考えています。
土肥:ニコイチを使っての新たな試み……結果が楽しみですね。
笹川:はい。でも、片方の自販機に商品を寄せることによって、新たな問題が生まれました。大きな駅の場合、たくさんの人がいるので、自販機に数人ほど並ぶことがあります。そうした場所で、例えば缶コーヒーを買おうと思った場合、ある人が自販機の前で悩んでいると、なかなか買うことができません。せっかく2台並んでいるのに、片方の自販機ばかりに人が集まってしまうことも。そうなると、両方に同じ商品を入れたほうがいいかもしれません。今後は、どういうロケーションで、どういう形で販売していくかが、課題になってきますね。
土肥:今回はM君との“ニコイチ”取材に応じていただきまして、ありがとうございました(笑)。来年のインタビューでは“サンコイチ”について、話を聞かせてください。
笹川:ハハハ、分かりました。ちなみにサンコイチの場合、そのうちの1台はアイスクリームなどを販売していますね。
(終わり)
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