連載
青木宣親、屈辱のトライアウトからはい上がったメジャーリーガー:臼北信行のスポーツ裏ネタ通信(1/7 ページ)
日本人メジャーリーガーとして、イチローに次ぐ200安打を達成しそうなのがブルワーズの青木だ。エリートの地位を捨て、夢を追い海を渡ったオトコがいた。
著者プロフィール:臼北信行
日本のプロ野球や米メジャーリーグを中心としたスポーツ界の裏ネタ取材を得意とするライター。WBCや五輪、サッカーW杯など数々の国際大会での取材経験も豊富。
日本でも、もっとスポットライトを浴びてもいいのではないか。ミルウォーキー・ブルワーズでリードオフマンに定着している青木宣親のことだ。1番打者としてチームをけん引し、打撃絶好調で安打を量産しまくっている。
2013年7月8日のレッズ戦では8試合連続安打をマーク。シーズン半ばの88試合(出場84試合)を消化した時点で節目の今季通算100安打となり、上々の折り返しを切っている。8日現在で打率2割9分8厘、出塁率も3割6分8厘と別の数字を見ても十分な働きといえるだろう
シーズン200安打達成できたら、イチローに次ぐ快挙
開幕前から目標に掲げているシーズン200安打達成について、青木自身は「今はまだ助走段階。7、8、9月が本当の勝負になる。これからペースは上がっていくと思う」と自信たっぷりに鼻息を荒げている。残り76試合(8日現在)での達成は確かに非現実的な数字ではなく「今季のアオキならば200安打は十分可能」(「ミルゥオーキー・センティネル」紙)というのが地元メディアの一致した見解だ。
ちなみにMLBでシーズン200安打を達成した日本人メジャーリーガーは、あのイチロー(ヤンキース)のみ。青木が達成すれば日本人として史上2人目の快挙となるだけに周囲の期待は大きい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
ゼロより下、マイナスからでもはい上がりたい――川崎宗則の愚直な生き方
「伏兵」と思われていた男が着実に存在感を増している。地元紙が「カワサキさん、ごめんなさい」という見出しをつけて“謝罪記事”を掲載するほどまでだ。その生きざまをふり返る。
イチロー引退までのカウントダウン
米国のメジャーリーグ関係者の間で物議を醸している話がある。ヤンキースのイチロー外野手が「2シーズン以内に引退を表明するのではないか」という怪情報だ。
松井秀喜がバットを置いたワケ
松井氏の身体は限界を迎えていたのだ。日本に戻ってプレーするには「自信が強くは持てませんでした」と彼はいう。2009年秋から急速に衰えていった理由は何だったのか。
糸井は本当に「メジャー志望」が強くてトレードされたのか?
2013年シーズンのキャンプイン直前に日ハムとオリックスの間で決まった大型トレード。日ハムの中心選手、糸井の電撃移籍の背景には何があったのか?- 「臼北信行のスポーツ裏ネタ通信」バックナンバー
