安倍政権への批判、投票に結びつかず――棄権した理由
今回の参議院選挙、あなたはなぜ投票に行かなかったのですか? 投票に行かなかった人に、その理由を聞いた。マクロミル調べ。
今回の参議院選挙、あなたはなぜ投票に行かなかったのですか? 投票に行かなかった人に、その理由を聞いたところ「投票に行こうと考えていたが、都合がつかなかった」(28%)が最も多く、次いで「投票に行こうと考えていたが、投票したい政党・候補者が見つからなかった」(23%)、「投票に行こうと思ったが、投票しても結果に影響がない」(10%)と、全体の61%は投票の意思を持っていたことが、マクロミルの調査で分かった。
また昨年末に行われた衆議院選挙で、(自民・公明以外の)その他の政党に投票した人の39%が、今回の選挙で「投票したい政党・候補者が見つからなかった」と回答しており、投票先に苦慮した様子がうかがえた。
安倍政権政策への批判や不安
ネット選挙の解禁に伴って、公示後にインターネットによる情報発信が解禁となったが、公示後に何らかの情報を閲覧した人はどのくらいいるのだろうか。公示前にネット上で情報を閲覧した人は31%に対し、公示後は33%とほとんど変化がないことが明らかに。また投票者に比べて棄権者は閲覧率が低く、選挙情報への関心が低いことが分かった。
安倍内閣の支持別(参議院選挙の投票日までの間、安倍内閣を支持していたか)でみると、「支持していた」と回答した人の棄権率が19%であるのに対し、「支持していなかった」「分からない」と答えた人の棄権率はそれぞれ26%、44%と高く、「安倍政権の政策への批判や不安は、投票に結びつかなかったようだ」(マクロミル)
インターネットによる調査で、20〜69歳の男女2000人が回答した。調査期間は7月21日から22日まで。
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