誰が当選するのか? それは「エリア分析」が教えてくれる:仕事をしたら“選挙の勝ち方”が見えてきた(前編)(1/6 ページ)
「選挙プランナー」と聞いて、どんなイメージがあるだろうか。多くの人は「候補者を当選させるプロ」などを想像するかもしれないが、仕事内容を詳しく知る人は少ないのでは。そこで選挙プランナーとして活躍している、株式会社アノンの野沢高一氏に話を聞いた。
インターネットを使った選挙運動が、この夏の参議院選挙から解禁されることとなった。選挙の裏ではさまざまな人間が動いているが、なかでも重要な位置を占めるのが「選挙プランナー」だ。あまり聞きなれない言葉だが、一体どんなことをしているのだろうか。そこで選挙プランナーとして活躍されている株式会社アノンの野沢高一氏に話を聞いた。
選挙プランナーという仕事
土肥:野沢さんは「選挙プランナー」という肩書きでお仕事をされていますが、具体的にどのようなことをされているのでしょうか?
野沢:まず「選挙プランナー」というのは中小企業診断士のような国家資格に合格してとか、認定制度などがあってなれるものではありません。自分が「選挙プランナー」と名乗れば、誰でも「選挙プランナー」になれます。
私が力を入れているのは「選挙のやり方、教えます」「選挙の勝ち方、教えます」「選挙の勝ち方、つくります」――この3つをリサーチとコンサルティングを柱に、選挙を“科学”しています。
土肥:「選挙参謀」のような感じでしょうか?
野沢:ですね。「選挙参謀」でもあり、「選挙指南」でもあり、「当確指南」でもあります。いろいろな言い方ができると思うのですが、私がこだわっているのは「勝ち方の道筋をつけてあげる」こと。
私はもともと企業で消費者動向調査をしていました。いまは選挙に関係する仕事をしていますが、以前はマーケティング戦略などを企画していたので、そのノウハウを生かして、マーケティングの切り口で選挙を分析しています。
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