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橋下市長どころではない!? カナダにもいた「暴走」市長:伊吹太歩の世界の歩き方(1/5 ページ)
「東洋人は……」と暴言を吐くトロント市長が、橋下騒動と同じ時期に窮地に。ネタ元から2000万円でビデオ提供をほのめかされたニュースメディアがとった金策手段とは?
著者プロフィール:伊吹太歩
世界のカルチャーから政治、エンタメまで幅広く取材し、夕刊紙を中心に週刊誌や月刊誌などで活躍するライター。
2013年5月13日から続いた大阪の橋下徹市長による「慰安婦」「風俗活用」の発言とその余波。ただこの騒動も、橋下市長が5月27日に外国特派員協会で外国メディアに向けた記者会見を行ったことを境に、このまま終息していく気配が漂っている。
この会見には300人以上の記者や大使館関係者などが参加した。その後、外国メディア数社による会見に関する記事を読んだが、大した内容はなかった。いつものことだが、日本メディアが言う「大勢の外国人記者の前で」という言葉から日本人が得る印象と、現実はかけ離れている。そもそも参加者の中に、外国メディアの特派員など、第一線として働いている人はどれほどいたのだろうか。そう多くはないはずだ。
橋下市長による一連の発言が、一過性とはいえ日本を揺るがしたことに疑いの余地はない。話題の政治家が「タブー」にも近い発言をすれば、話題になるに決まっている。6月に予定されていた訪米に向けての発言か、7月の参院選を意識してなのかどうかは分からない。だが相変わらず、物議を醸す発言で自らの露出を増やす戦法は健在だった。
それはさておき、くしくも同時期に、日本から遠く離れたある国で絶体絶命の状態に陥っていた市長がいた。カナダ・オンタリオ州の州都で、国内最大の都市であるトロントのロブ・フォード市長である。
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