インタビュー
“最高の授業”は世界に届けられるのか? 課題はマネタイズ:仕事をしたら“なんちゃってグローバル君”がいた(5)(3/5 ページ)
教師不足に悩む途上国に、DVDなどを使って“最高の授業”を届ける――。そんなプロジェクトが進んでいるが、課題はマネタイズ。安定的に続けていくためには、どのような工夫が必要なのだろうか。
NPOとビジネス――両方で活躍できる人間になりたい
土肥:税所さんは現在、大学7年生の24歳。同級生の多くがすでに就職されたと思うのですが、そこで不安を感じたりしませんか? 「オレも企業に就職して、安定したいな」といった感じで。
税所:ドラゴン桜の活動をしているので、ボクのことを「外交的」「行動的」と思う人が多いのですが、実は違うんです。冒険したい気持ちは強いのですが、同時にものすごく安定したいんですよ。
周囲から「一度は就職したほうがいいぞ」といった声を聞いたので、2012年の年末に就職活動をやってみました。
土肥:どんな会社を受けられたのですか?
税所:外資系の金融機関やコンサルティング会社などを受けたのですが、すべて落ちちゃいました。
で、いまは大学を卒業しようと。そして卒業後は、ハーバード・ケネディスクールに留学しようと思っています。あ、まだ入学は決まっていません。ドイさん、この数字を見てください(と言って、手首を見せる)。
土肥:ん? 「25」と書いていますね。どういう意味ですか?
税所:留学に必要なTOEFLのテストが、25日後に迫っているんですよ。英語の勉強がんばる……の意味も込めて書いています。
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