会社に本当の退職理由を言えなかったのは、なぜ?(1/2 ページ)
会社に伝えた退職理由は本音と違うものでしたか? 転職情報サイト「en」に登録している人に聞いたところ「本音と違うことを言った」のは45%に対し、「本当のことを言った」は55%だった。エン・ジャパン調べ。
会社(人事)に伝えた退職理由は本音と違うものでしたか? 転職情報サイト「en」に登録している人に聞いたところ「本音と違うことを言った」のは45%に対し、「本当のことを言った」は55%であることが、エン・ジャパンの調査で分かった。
退職を決めたとき、最初に報告をした相手は、約7割が「上司」(69%)と回答。このほか「同僚」(11%)、「先輩」「社長」(いずれも6%)と続いた。「上司に報告後、人事や経営者へと退職が伝わっていくことを考えると、上司に伝えた退職理由が既にタテマエである可能性が高い」(エン・ジャパン)
会社に伝えた退職理由
会社に伝えた退職理由は何だろうか。「家庭事情」(32%)と答えた人が最も多く、次いで「仕事内容」(25%)、「体調」(11%)、「社風や風土」(6%)と続いた。「家庭の事情はプライベートなことであるため、たとえ“タテマエ”だと分かっていたとしても、上司や人事が踏み込みにくい領域。引き止めることが非常に難しい理由であるからこそ、会社に伝えた退職理由として最も多く挙げられたのだろう」(エン・ジャパン)
一方、本当の退職理由は「人間関係」(26%)がトップ。「社風や風土」(18%)も人間関係との相関が深いと考えると、4割以上が仕事内容や給与・待遇といった労働条件とは異なる理由で占められた。また、タテマエ上の退職理由として最も多かった「家庭の事情」はわずか3%。「家庭の事情」という理由が、いかに利便性だけで使われているかがうかがえた。
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