賃貸派と持ち家派、年収が多いのはどっち?(1/2 ページ)
賃貸派と持ち家派によって、年収に違いはあるのだろうか。首都圏に住む、20〜40代の既婚者に聞いた。アットホーム調べ。
「自分は一生賃貸物件で暮らしていく」という“賃貸派”と、「自分は持ち家で暮らしていく」という“持ち家派”に分かれがちだが、両者の年収に違いはあるのだろうか。個人年収を聞いたところ、賃貸派の平均は655万円に対し、持ち家派は671万円。世帯年収でみると、賃貸派が753万円、持ち家派が772万円。持ち家派のほうが個人年収で16万円、世帯年収で19万円多いものの、両者の間ではそれほど大きな差はないことが、アットホームの調査で分かった。
なぜ一生賃貸に住み続けたいのか、その理由を賃貸派に聞いたところ「住み替えやすい」(46人)がトップ。次いで「災害やローンなどのリスクが少ない」(34人)、「気楽/購入は面倒」(31人)と続いた。一方、持ち家派からは「資産になる」(62人)と答えた人が最も多く、次いで「自由にできる」(61人)、「所有する安心感」(52人)と続いた。リスクが少なくて自由で気楽な点か、資産として自分のモノになるか、どちらを選ぶかで賃貸派と持ち家派に分かれるようだ。
どちらがおトク?
賃貸に住み続けることと家を購入すること、どちらがおトクだと思いますか? 賃貸派からは77.0%が「賃貸のほうがトク」、持ち家派からは88.0%が「持ち家のほうがトク」と回答。それぞれ自分の選択のほうがトクだと考えているようだ。
次に、家賃/住宅ローンを払い続けることに対する不安を聞いたところ、賃貸派の40.7%、持ち家派の41.0%が「不安」と回答。両者ともに自分の選択のほうがトクだと考えているものの、4割以上の人は支払いに対する不安を感じている。
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