20代のビジネスパーソンに聞く、ブラック企業といえばどんなイメージ?
過酷な労働を強いる「ブラック企業」について、転職経験がある若者はどのようなイメージをもっているのだろうか。2年以内に転職をした20代のビジネスパーソンに聞いた。リブセンス調べ。
過酷な労働を強いる「ブラック企業」について、転職経験がある若者はどのようなイメージをもっているのだろうか。2年以内に転職をした20代のビジネスパーソンに聞いたところ「残業時間」(29.8%)を挙げる人が最も多いことが、リブセンスの調査で分かった。次いで「待遇」(16.7%)、「社風(雰囲気)」(13.8%)、「人間関係」(9.7%)、「退社理由」(9.1%)と続いた。
男女別でみると、男性は女性に比べて「年収」(男性8.5%、女性5.4%)と答えた人が多く、女性は「人間関係」(7.4%、12.0%)を挙げた人が多い。この調査結果について、リブセンスの宮坂直氏(転職会議の責任者)は「転職クチコミサイトからの情報収集を行う際には、『残業時間』よりも『社風』や『人間関係』、『具体的な仕事内容』を重視する傾向が高いという結果が出ている。より良い転職活動を行うためには、ブラック企業かどうかの判断よりも、自分にあった企業かどうかの判断をすることが大切」と指摘している。
転職をした理由
あなたはなぜ転職をしたのですか? この質問に対し「残業が多い・休日が多い」(19.0%)がトップ。次いで「ほかにやりたい仕事があった」(18.4%)、「給与に不満があった」(17.8%)、「会社の将来性が不安だった」(16.1%)と続いた。
また転職の満足度を聞いたところ「満足している(とても+まあまあ)」と答えたのは69.0%。一方「満足していない(全く+あまり)」と答えたのは14.6%だった。
インターネットによる調査で、2年以内に転職をした20代のビジネスパーソン516人が回答した。調査期間は7月8日から11日まで。
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