インタビュー
宋文州氏が語る、日本人が「多様性」を受け入れられないワケ:仕事をしたら“やっぱりヘンな日本人”がいた(前編)(5/5 ページ)
日本に多様性は必要だと思いますか? こう聞かれると、ほとんどの日本人は「必要だ」と答えるはずだ。にも関わらず、なぜ日本では多様性を受け入れる考え方が広がらないのか。その疑問を、ソフトブレーン創業者の宋文州氏にぶつけてみた。
宋:多様性が進まないのは、政治家や官僚に問題があるのではありません。「外国人が近くにいる……」「不良がクラスにいる……」といったことで文句をたらたら言っている人にこそ問題があるんですよ。他人を批判する前に「お前はどうなんだ!?」と問い詰めたいですね。
土肥:逆に言うと、この問題は政治家や官僚に問題があってほしかったですね。「国が悪い」「制度が悪い」のであれば、その部分を改善すると、なんとか社会を変えることができるかもしれない。でも多くの国民が「髪の毛の色が茶色の人はダメ」といった発想だと、「多様性を受け入れる」ことはものすごく難しい。
宋:よく「グローバル化=英語」という人がいるじゃないですか。でも、これは間違っていますよ。グローバル化というのは言葉の問題ではなく、どれだけ異文化を受け入れることができるかどうか。ここが一番大切になってくるんですよ。さまざまなバックグランドを持った人たちと、一緒に生活をする。多様性を受け入れるということは、そんな小さなことからスタートするんですよね。
(つづく)
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