台湾で「なめこ列車」が走っていた――日本でもどう?:杉山淳一の時事日想(1/4 ページ)
人気キャラクターでローカル鉄道を活性化する。それは日本だけではなかった。台湾のローカル線でも観光キャンペーンでキャラクターとのタイアップが行われており、なんと今年は日本のゲームキャラクター「なめこ」が採用された。その経緯と効果を聞いた。
杉山淳一(すぎやま・じゅんいち)
1967年東京都生まれ。信州大学経済学部卒。1989年アスキー入社、パソコン雑誌・ゲーム雑誌の広告営業を担当。1996年にフリーライターとなる。PCゲーム、PCのカタログ、フリーソフトウェア、鉄道趣味、ファストフード分野で活動中。信州大学大学院工学系研究科博士前期課程修了。2008年より工学院大学情報学部情報デザイン学科非常勤講師。著書として『知れば知るほど面白い鉄道雑学157』『A列車で行こう9 公式ガイドブック』など。公式サイト「OFFICE THREE TREES」ブログ:「すぎやまの日々」「汽車旅のしおり」、Twitterアカウント:@Skywave_JP、誠Styleで「杉山淳一の +R Style」を連載している。
2013年は台湾の鉄道について日本で紹介される機会が多い。まずは鉄道会社同士のコラボレーションとして、2月にJR北海道と台湾鉄路管理局のSL列車が姉妹提携。4月には江ノ島電鉄と台湾鉄路管理局平溪線が共同で観光キャンペーンを実施すると発表。さらに同月、黒部峡谷鉄道と阿里山森林鉄路が姉妹提携を結んだ。
また、ネット上では2月ごろから台湾の食堂車が話題となっている。日本の観光列車ブームが台湾でも起きているようで、台湾鉄路管理局が22年ぶりに食堂車を作った。ところがその外観がアニメ調の萌え系美少女キャラクターのラッピング。自動車に萌えキャラをラッピングした「痛車」になぞらえて「痛列車」「萌え食堂車」とも呼ばれている。
どうも台湾は日本と趣味分野の嗜好性が似ているようで、鉄道とキャラクターのコラボレーションも行われているという。そしてついに、というべきか、台湾のローカル鉄道「集集線」で日本のキャラクターを使ったラッピングトレインが運行された。7月14日から8月11日まで、ゲームソフト『おさわり探偵 なめこ栽培キット』のメインキャラクター「なめこ」が採用された。
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