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街の“資源”を使って何が生まれたのか? まずは「そば」、そしてこれからの働き方、新時代のリーダー(後編)(5/6 ページ)

大阪の北東に位置する「交野市(かたのし)」をご存じだろうか。人口約7万人のいわゆるベッドタウンだが、ここで行政と市民がタッグを組み、これまでにない試みに挑戦している。それは……。

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いろいろなアイデアを組み合わせる

土肥:なるほど。運営サイドはあくまで脇役ということですね。でも話を聞いていると、夢が広がりますね。いろいろなアイデアを組み合わせると、これまでにないモノが誕生するかもしれない。

甲斐:秋には「商品企画学科」がスタートします。この学科では、街にあるお店や会社などがコラボして、市民が商品企画を学んでいくというもの。ここから新しい商品が生まれてくるかもしれません。例えば、地元の野菜をつかって、新しいメニューができるかもしれない。ケーキ屋さんと一緒になって、新しいお菓子ができるかもしれない。そして「つくるだけで終わり」ではなく、パッケージはどういったモノにしたらいいのか、ネーミングはどうしたらいいのか、といったこともできればと思っています。

土肥:話を聞いていると、一歩踏み込んでいるところが興味深いですね。多くの市民大学では、なにかを学んで終わり。でも、「おりひめ大学」では学ぶことだけではなく、そこから先がある。ひょっとしたら、さらに先もあるかもしれない。私のような経済ネタを扱うことが多い記者からすると「それ、ビジネスにすればいいのでは?」と考えてしまいがちなのですが、そこは違う。先のことは、学生が考えましょう、ということですよね。

甲斐:商品化というのは、市場で販売するだけではありません。いろんな方法があるので、それは学生が考えるべきことだと思うんですよね。

土肥:なるほど。


「おりひめ大学」の概要を説明する甲斐さん

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