ニュース
名古屋市営地下鉄の全区間で、携帯電話が利用可能に:あの名古屋がついに
9月26日より、名古屋市営地下鉄の全区間で携帯電話が利用可能になる。名古屋はもともと、地下鉄ホームで圏外になるようにしていた地域だが、携帯電話の利用方法が変わったことが今回のエリア化につながった。
NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、イー・アクセスの4社は9月26日始発より、名古屋市営地下鉄上飯田線「平安通駅〜上飯田駅」で携帯電話を利用可能にする。これにより、名古屋市営地下鉄の全線で、携帯電話を利用したネット接続が可能になる※。
※名古屋市営地下鉄の東山線、桜通線、名城線、鶴舞線、名港線ではすでに全区間で携帯電話が利用可能。
車内では携帯電話をマナーモードに設定し通話はしない、優先席付近では電源を切る、というこれまでのルールは変わらない。
地下鉄を圏外にする工事を行っていた名古屋市
海外の地下鉄と比べると、日本の地下鉄ではトンネル内の携帯電話のエリア化が遅れていた。技術的な問題もあるが、日本の場合は電車内での携帯電話への風当たりが強かったという事情が強い。特に名古屋ではその傾向が強く、2004年ごろ、改札付近では携帯がつながるが、ホームは携帯の電波が入らないよう、あえて圏外になるように工事を行っていたほどだ(参照リンク)。
しかし携帯電話の利用が、通話ではなく、メールやWeb閲覧などデータ通信中心になったてきたことにより、ここ数年日本の各都市でも、地下鉄の携帯エリア化が進んできた、というのが今回の背景にはある。なお、東京では2013年3月21日より、地下鉄ほぼ全線で携帯電話の利用が可能になった。
関連記事
- 地下鉄での携帯電話の電波開通――ネットの接続時間は増えた?
地下鉄での携帯電話の電波開通によって、スマートフォンでのネット接続時間にどのような変化があるのだろうか。通勤・通学で東京メトロまたは都営地下鉄を利用していて、スマートフォンを使っている人に聞いた。楽天リサーチ調べ。 - 東京メトロのトンネル内で携帯電話が利用可能に
東京メトロは今年中に、トンネル内でも携帯電話を利用できるようにすると発表した。3月30日から南北線の本駒込駅〜赤羽岩淵駅間で対応を開始する。 - なぜ、名古屋の地下鉄で携帯は禁止になったか
名古屋市の地下鉄で、改札付近ではPDCの携帯がつながるが、ホームでは使えなくなりつつある。心臓ペースメーカーへの配慮が原因というが……。「携帯とペースメーカー」議論を、いま一度考えてみよう。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.