インタビュー
なぜ人間は買い物をするのか? 人を動かすツボは18パターンある:仕事をしたら“人の動き”が見えてきた(7/7 ページ)
人ってなぜ買い物をするのか?――そんなことを疑問に感じたことがある人は少ないだろう。何も考えずに買い物をしている……と思っているかもしれないが、実はあるツボを押され“動かされている”かもしれないのだ。
土肥:次の一歩は何でしょう? ネクタイをはずしたので、次は「ノーロングパンツ」はどうでしょう? ビジネスシーンでも「ひざ上短パン可」という世の中になるかもしれません(笑)。あ、でも、そのためにはノーネクタイのときのように口実が必要になってきますね。
國田:「いい歳をして、口実がないと新しい行動に踏み出せないのか?」と言われそうですが、そもそも「分別がつく」とは、新しい行動をリスクと考えて様子を見ることでもあります。人類の歴史という長いスパンで見れば、「分別がつく」ほうが社会・集団にとってリスク回避になった局面が多かったのでしょう。
土肥:人間にとって新たな行動をするということは、“難しい”作業になるのでしょうか?
國田:口で言うのは簡単ですが、本当に難しいことだと思います。でも世の中を見回してみると、マーケティングの知恵で人の新しい行動をつくりだしている事例があります。人の心(感情)の中にある「行動ブレーキ」をどう解除するか、どう「行動アクセル」を踏んであげるか。それを考え続けていくことは大変ですが、新しい行動をつくりだせたときはものすごくうれしいですね。
土肥:景気というのは、人・モノが動かないとなかなかよくなりません。これからも多くの人をじゃんじゃん動かすアイデアを考えてください(笑)。
國田:が、がんばります(汗)。
(終わり)
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