なぜ人はウソをつくのか? 男女が別れる前に読む話:仕事をしたら“人のウソ”が見えてきた(5/7 ページ)
「彼女にウソをつかれた。それが嫌で、別れてしまった」という男性もいるだろう。なぜ人はウソをつくのか。そのメカニズムが分かれば、彼女のウソも我慢できたかもしれない。そこで心理カウンセラーの晴香葉子さんに、ウソにまつわる話を聞いてきた。
盛っちゃう人の特徴
晴香:盛っちゃうタイプの人は、弟や妹がいるケースが多いようです。「まだ甘えたい」「ほめてもらいたい」という気持ちが強いときに、お母さんの関心を引くために、話を盛っちゃう傾向があるんです。
例えば、同じクラスの花子ちゃんは、教室の掃除をきちんとしたので、学校の先生にほめられました。そのエピソードを、まるで自分のことのように話をするんですよ。「お母さん、聞いて! 聞いて! 教室の掃除をしたら、先生にほめられちゃった!」といった感じで。それを聞いた、お母さんは喜びますよね。それがうれしくて、お母さんの気を引くために、また話を盛ってしまう。
土肥:SNS上でもそうした話がありますよね。「彼氏がこんなことをしてきて、困っているんです」などと書いている。でも、その内容が事実かどうか怪しなあと思うことってありますよね。でも読んでいる人は、楽しんでいるんですよ。事実かどうかは関係なく、「えー! そんなひどい彼氏、別れちゃいなよー」といった感じで盛り上がる。
晴香:盛っちゃうタイプの人は、何を望んでいるのか。「正しくありたい」というよりも、とにかく「注目を集めたい」んですよね。それがもし自分のことであれば、「本当のことを話してほしい」と伝えたほうがいい。もし違うのであれば、スルーすればいいのではないでしょうか。
「自分は盛っちゃうタイプの人かもしれない」と自覚している人は、気をつけたほうがいいですね。人から注目を集めたいがために、ちょこちょこウソをついていると、信用問題につながりますから。いまはネット上で情報がもれやすいですよね。「この人はこんなウソをついた。話を盛っている!」という情報が流れてしまうと、それを消すことが難しくなる。信用を失うことになりかねないので、「自分は盛りがちだな……」と思っている人は、そのクセを改めたほうがいいでしょう。
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